母の日をはじめよう。
「いいねえ。
今回のプロジェクトのキーワードは、追い風思いやり思いきりの3つだ。
きたるべき規制緩和を追い風としてとらえ、顧客.代理店.社員に対する思いやりを忘れず、従来の手法にとらわれずに思いきり改革を行う」「そういえば、3つともおで始まりますね」「0(オー)が3つか。
03(オースリー)は、オゾンだよな」「何ですか、それ?」「オゾンの元素記号は、酸素が3つ、つまりオースリーなのだ」「オゾンって、地球を覆って環境を守ってくれているのですよね」「そう、宇宙からの有害な紫外線をブロックするのだ」「新鮮な空気という意味もあります」「スーパーリエンジアリングプロジェクト.オゾン。
どうだい、これ?」「意義なし」じゃあ、改めて乾杯だ」んだ。
2月6日、AリコジャパンとJエミニ.コンサルティングによる合同リエンジニアリングプロジェクト「プロジェクトオゾン」が始動することになった。
「縮めると、プロジェクトオゾン」「いい感じだなあ」「決まりですね」「よし、これで行こう」「じゃあ、「乾杯!」「賛成」こうして、プロジェクトの核が徐々に形づくられていった。
準備室のメンバーによってスーパーリエンジニアリングと名づけられたものの、その狙いは、単なる業務プロセスの再設計にとどまらない根本的な企業変革にあった。
Jエミニでは、こうした根本的な企業変革を「ビジネス.トランスフォーメーション」と呼んでいる。
Jエミニがデュポンなど世界の一流企業との経験を通じて積み上げてきた改革手法である。
Jエミニは企業変革に際して、この4Rを同時に走らせる。
それぞれがもたらす影響を視野に入れながら、組織全体で成功に向かってアプローチする。
その最大の狙いは、短期的な業績回復ではなく継続的な価値の創造にある。
つまり、不採算部門を、切り捨て人員削減をして目先の決算を黒字にするという発想ではなく、頭のてっぺんから爪先まで徹底的に見直して活力を取り戻させ、企業としての新しい価値を創造することによって新たな成長を実現しようという成長戦略なのである。
これらのアプローチを推進するために、モビライゼーション(変革への動機づけ)を実行する。
経営陣から現場の第一線まで、すべての社員の心の動きに着目し、1人ひとりが変革の必然性を認識し「自ら変わろう」と考えるように仕向けていくのである。
ここで読者に質問があるのだが、ある日突然、誰かに「あなたは変わらなければならない」と宣告されたら、あなたはどんな反応を示すだろうか。
たいていの場合、人は劇的な変化など求めない。
特に、これまで苦労して積み上げてきたものが否定され、ゼロから始め直さなければならないような状況に追い込まれた場合、人は自らを守るために激しく反発する。
人の集団である企業において、その傾向はさらに顕著になる。
そうした人間心理を、ロジックだけで変えることはできない。
社員が積極的に参画し、自ら変わるという意思をもたなければ、企業は真の意味で変わることはできないのだ。
こうした視点は、人間集団である企業を変革する場合には欠かせないのだが、たいていのコンサルティング会社からは、この視点が抜け落ちている。
逆に、Jエミニはこの人間重視のアプローチに、とことんこだわる。
実際のプロジェクトを進める際にも、Jエミニは複数の構成要素を組み合わせて、ユニークなアプローチを図る。
同社の資料から、その構成要素を紹介することにしよう。
社外のエキスパートとして実行プランの作成を代行した、プラン実行のための労働資源を提供するだけでなく、プロジェクトに対する責任とリスクを共有する。
会議室でプレゼンテーションを行うだけでなく、現場での実作業とそのデモンストレーションを通じて、クライアント社員と協働作業を行う。
現実の変革に際しては、組織が変化に直面する際の心理的および政治的要因(これらこそ問題の原因であり、変革の障害となる)を認識し、コントロールすることが重要になる。
この視点にもとづいた独自のプロジェクト運営で変革の達成をめざす。
Aリコ側は、F井ら準備室メンバーに加え、エイジェンシーマーケティング本部首都圏地区統括部第三営業部長のS木和彦、システム部課長のN田哲夫などが加わり、9名の陣容。
Jエミニ側は、日本代表のT田や幹部のRマン.Sコットはじめ、総勢9名が参加。
これに、Jエミニの関連会社でパリに本拠を構えるITコンサルティングファーム「キャッ以上のようなJエミニの手法に従い、AリコとJエミニは合同のプロジェクトチームを結のプロジェクトチームを結成し作業を行う。
成功に導くための条件として、Jエミニはクライアントにベストの人材の参加を要求する場合がある。
コンサルティングには、プロジェクトの実現以外にクライアント社員に対するJエミニのスキル、知識、シールなどを移植することも含まれる。
Jエミニによるトレーニングは重要な意味をもつ。
変革は予想以上に時間を要し、また苦労が多いものである。
この認識の上に立って、組織の心理的状況を踏まえたプロジェクト運営、社員のモビライゼーション(動機づけ)および効果的な活動推進スキルを提供し、即効性のみならず成果の長期的な定着を実現する。
プロジェクト開始に当たって、首脳陣やプロジェクトメンバーが最初に取り組んだのは、社内に向けたコミュニケーション活動だった。
社長のT園や常務のM本は、役員や本部長クラスに理解を求めると同時に、社内報など社員向け広報メディアに積極的に登場して社員に協力を呼びかけた。
チームも社員向けPRビデオを制作するなど、改革の方向性や具体的な手順を分かりやすく伝えるために走り回った。
プ.Jエミニ」から3名のコンサルタントが合流して、21名の陣容となった。
総勢21名の合同チームの誕生である。
なお、プロジェクトの統括責任者は常務のM本富生(現専務取締役)が務めることになった。
また翌年1月からは、システム本部のM山裕本部長がプロジェクトリーダーとして参加することになり、初期リーダーの大役を果たしたF井は、セールスアンドマーケティングチームのリーダーとして活躍することになる。
Jエミニ側では、実質的なチームリーダーとなるシニアコンサルタントのO田健自が、オーストラリアでのリエンジプロジェクトのマネジャーとして動いていたため、この時点では帰国できず、1か月後の12月上旬にチームに合流することになった。
「改革の細部をどうこうするという前に、まずプロジェクトを社内に認知してもらうには何をすべきか。
「プロジェクトルームは大手町のAIGビル14階にあり、そこでは日本語、英語、中国語が飛び交い、時にはオランダ語まで出てくる長崎チャンポン状態!全員が、このプロジェクトの成功に向けて、連日残業、残業のハードワークです」チームは、支社マーケティング本部の改革を手がける「セールスァンドマーケティングチーム」、顧客サービス本部の契約事務処理プロセス改革を手がける「業務改革チーム」、ワークフローやコールセンターのシステム開発を手がける「システムチーム」の三チームに大別され、それぞれがフェーズ0実現に向かって走り始めた。
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